Interview With

Ai Kobayashi

Samus, Metroid: Other M (Japanese version)
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SHINESPARKERS :
小林さん、この度はインタビューにご協力いただきありがとうございます!
読者に対して、自己紹介をお願い致します。
AI KOBAYASHI :

『メトロイド アザーエム」でサムスを演じた小林愛です。
私はもともと舞台役者をしながら、声のお仕事をしていましたが、最近では声のお仕事の他に、演技講師をしています。
現在、日本には声優を目指す若者がとても沢山います。プロの声優も大勢います。
私が20年遅れて生まれていたら、サムスを演じる機会には、恵まれなかったでしょう(笑)。

SHINESPARKERS :
まず最初に、小林さんが女優/声優になったキッカケについてお伺いしたいです。
何かにインスピレーションを受けたのでしょうか?
AI KOBAYASHI :

もともと、映像の俳優に憧れていたのですが、高校生の時に出会った小劇場の舞台に感銘を受けて、舞台役者になりました。
声の仕事を始めたきっかけは、先輩から舞台をやりながらアルバイト感覚で出来ると誘われたからです。

SHINESPARKERS :
小林さんが過去に出演された作品で、代表的な役、もしくは好きな役を教えてください。
(ちなみに、翻訳者はアニメ『OVERMANキングゲイナー』のサラが印象に残っています!)
AI KOBAYASHI :

代表作は、「APPLE SEED」の主役デュナン ・ナッツ役です。
作品自体が今だにファンの方に愛されているなと思うのは、映画クレヨンしんちゃんの「モーレツ大人帝国」と「アッパレ戦国大合戦」で、チャコ、廉姫、という役でゲスト出演しました。
個人的に1番思い入れがあるのは、『蟲師』の淡幽役です。
彼女の佇まいに憧れていて、辛い時に心の支えになってくれた役です。

SHINESPARKERS :
『メトロイド アザーエム』で、小林さんが主人公「サムス」を演じることになった経緯を教えてください。
オーディション等があったのでしょうか?
AI KOBAYASHI :

テープオーディションがあったような気もしますが、覚えていません。

SHINESPARKERS :
『アザーエム』の収録はいつ頃から、どれくらいの期間行われましたか?
AI KOBAYASHI :

15年ほど前だと思います。
収録は、確か2日くらいだったかと。

SHINESPARKERS :
サムス役を演じる前に『メトロイドシリーズ』については、どれだけご存じでしたか?原作ゲームなど、遊んだことがありましたでしょうか?
AI KOBAYASHI :

人気ゲームのキャラだという事以外、何も知りませんでした。

SHINESPARKERS :
小林さんにとって『アザーエム』での仕事は、初めてゲームキャラクターを演じた体験だったかと思います。
テレビ番組/映画等の収録と、ゲーム作品の収録とで、何か違いはあるのでしょうか?
AI KOBAYASHI :

特に大きな違いはありませんが、モノローグが多かったので、声のトーンを統一するのに気を使いました。

SHINESPARKERS :
『Other M』のプロデューサーである坂本賀勇さんは、小林さんがサムスの声を当てる際、どのような指示・要望を出されましたか?
AI KOBAYASHI :

あまり記憶がありませんが、声のトーンが下がり過ぎないようにと何度か言われた記憶があります。

SHINESPARKERS :
ゲームの音声収録には、カットシーンの演技だけでなく、ゲーム内効果音 (被ダメージボイス等) も含まれると思います。
小林さんは『アザーエム』の効果音の収録には参加されましたか?
AI KOBAYASHI :

参加しました。

SHINESPARKERS :
サムスを演じるにあたって、個人的な意見を出すことはできましたか?
また、小林さんの意見が反映された演出等はありますか?
AI KOBAYASHI :

特にないです

SHINESPARKERS :
『アザーエム』でのサムスの台詞は、多くの場合が彼女の内省…所謂モノローグとして表現されています。
しかし一方で、冷静さを失い感情をさらけ出すようなシーンも、いくつか見受けられます。
こうしたサムスのキャラクターについて、何か感じるものはありますでしょうか?
AI KOBAYASHI :

バウンティハンターとして、強く賢い冷静な女性でありながら、本来の彼女の弱さやチャーミングさがとても好きでした。

SHINESPARKERS :
『アザーエム』の収録で、小林さんが印象的に残っている好きなシーンはありますか?
AI KOBAYASHI :

訓練生時代の回想シーンが、可愛らしくて好きでした。
アダムとの別れのシーンのサムズダウンも忘れ難いです。

SHINESPARKERS :
ゲームの収録は、他の役者さんと同時に行うことができましたか?
AI KOBAYASHI :

収録は、全て1人でした。

SHINESPARKERS :
掛け合いを行う上で、役者さん同士でご相談等されたのでしょうか?
英語版『アザーエム』では、ジェシカ・エリン・マーティンさん (Jessica Erin Martin) がサムス役を担当しました。
小林さんは、ジェシカさんのことはご存じでしょうか?
彼女はサムスを演じる際、小林さんの日本語音声と話し方を揃えるよう、プロデューサーから指導を受けたそうです。
AI KOBAYASHI :

ジェシカさんの事は存じ上げません。すみません。どこかで見る事ができたら、嬉しいんですが、、、。

SHINESPARKERS :
『アザーエム』は多くのファンから愛好されている一方、サムスの性格・特徴が過去作品と全く違う、といった批判もありました。
こうした批判について、小林さん個人が何か思うところはありますでしょうか?
AI KOBAYASHI :

そうした批判については、全く知りませんでした。

SHINESPARKERS :
『アザーエム』発売後、そのゲームを実際に遊んだり、ゲーム内映像を見る機会はありましたか?
AI KOBAYASHI :

ゲームは簡単なモードだけクリアしました。普段、あまりゲームはしないのですが、とても楽しかったです。

SHINESPARKERS :
もし機会があった時、将来発売される『メトロイドシリーズ』新作でまたサムスを演じたいと思いますか?
AI KOBAYASHI :

もちろん、また機会があれば是非演じてみたいです!

SHINESPARKERS :
小林さん、この度は本当にありがとうございました。
最後になりますが、世界中の『メトロイド』ファンに対して何かメッセージ等ありますでしょうか?
AI KOBAYASHI :

メトロイドの世界、そしてサムスのキャラを愛してくれている全ての人に感謝します。
また演じる機会が生まれるよう、後押しお願い致します(笑)。

© 2024 Shinesparkers and Ai Kobayashi
Special thanks to Roy, Quadraxis, Wata Ridley and Darts
Interviewed on 11th June 2024